ロング グッド ラン

フルマラソンで3時間を切る(サブスリー)ための練習日誌とそれに関することについて書いてます

マラソン指導法と統計

最近マラソンの練習方法について書かれた本(新書)が多数出版されています。ランニングクラブの主催者の人や、ランニングコーチの方など多くの人を指導してきた方が主です。多くの本が出版されているためか、タイトルや帯がかなり奇抜で人目を引くようになってきていると感じます。”月間走行距離xxkmでフルマラソンxx時間"など本の中に書かれている事例を挙げていて、参考にすれば自分ももっと速くなるような気がします。

 

マラソンに限った話ではないですが、ある方法(練習方法、政策等)が効果あったかなかったかというのは、ある集団に対して成果が上がった数と上がらなかった数の比較が必要ではないかと思います。例えばある練習方法で練習した結果、一人が世界新の記録でフルマラソンを優勝したが、1000人は練習指導前より成績を30分以上落としたという場合であれば、これは練習方法としては実践しにくいと思います。(小出監督のことではないです。あしからず)極端な例でなくても、どれくらいの人が指導した練習を実際やって、何人が自己ベストを更新したとかであれば読むほうも参考になるのではないかと思います。これでも個人の情報(年齢、運動歴、身長、体重など)を無視しており、さらにマラソンを走った時の体調、天候等条件が複数あり、これらを揃えて練習方法の効果を検討するのはマラソン人口が増えたとはいえ統計数が少なく難しいでしょう。個人差をなくして科学的に検証している論文や成果があるので、それを紹介していたり参照して練習メニューを作っている人の書かれている本は納得感があります。中には経験から考えたメニューが、科学的な方法と同じ場合もありますし、それ以上の練習方法もあると思います。練習方法の結果もすぐに効果として出ないことが多いため、どの練習方法が良いのか検証するのは時間がかかります。ただ最近の本で紹介されている練習方法は無理に走らせるものは少なく、怪我、故障するということはあまりないと思います。

 

最近は個人ランナーの方々が自分の練習方法を書いていたり、マラソン関連の論文の紹介などされているのでそれらも参考にすると良いかと思います。練習日記をつけて、マラソンに挑み、結果が良くても悪くても反省し、次のマラソンに挑むことができるのは市民ランナーの良い所だと思います。マラソンシーズンも始まり、それまでの練習結果がでてきますが、あまり深刻にならずに楽しみながら走りましょう。