ロング グッド ラン

フルマラソンで3時間を切る(サブスリー)ための練習日誌とそれに関することについて書いてます

マラソン(本番)は練習になるか(主観)

マラソンの本番を走るのは練習になるかという話です。有名なところで市民ランナーの川内優輝選手が、フルマラソンの練習にフルマラソンを走るということをしています。これは実業団の人たちには非常識に見えているようです。小出監督はマラソンの本の中で川内選手の練習方法は問題ないと書いています。その理由ですが、小出監督が指導していた高橋尚子選手は一日40㎞くらい練習していたので、フルマラソンを走るのはオリンピックに出場する選手にとっては負荷はいつも通りくらいと書いていました。

市民ランナーにとってフルマラソンの大会を練習に使うことについてですが、自分の経験からすると練習効果は高いと考えています。自分はロング走としては30㎞までしか走らないため、30㎞以上のロング走をするのはフルマラソンの大会だけです。走っているときは基本ペース走になるため、ペース走と考えたときとても練習効果の高いものになっていると思います。また、フルマラソンの大会では、給水所があるため、ペットボトルなどを持って走る煩わしさから解放されます。それなりにお金を払っているため、コストパフォーマンスとしてはどうかと思いますが、身軽にフルマラソンの距離をペース走できると考えるとかなりいい練習になるかと思います。練習なので、どう走るかですがLTペースで走るのがいいかと思います。またはマラソンペースでどれくらいまで粘れるかというのも練習になるかと思いますが、つっこみすぎると足がつったりと悪影響の面が大きくなるため自制が必要になってくるかと思います。

以上はプラスの面を強調してきましたが、湘南国際マラソンを走ったあとに感じているマイナス面としてモチベーションが下がる点が挙げられます。湘南国際マラソンを本番レースとして位置付けていたので、その影響もあるのですが、フルマラソン後は体力以外に心理的なスタミナも減っており走るのが億劫になります。そのためせっかく練習で伸びた心肺能力、スピード筋持久力が、その後ポイント練習をしないことで元に戻る可能性があります。こういう事態にならないためには練習と位置づけしたレースに関してはあくまで練習として走り燃え尽きない、仮にタイムが悪くても落ち込まない等の心の準備が必要になってきます。

フルマラソンは10月から翌年4月くらいまでがシーズンで、その間に何レースかエントリーするランナーにとっては、本命レースと練習レースと分けることで本番レースのパフォーマンスを上げることは可能だと考えています。